畜産の世界において、味を左右する最大の要素は血統。血筋を超えることは不可能とされてきました。そんな中、熊野地鶏は「日本一の地鶏を三重から」とゆう号令の下、約10年の歳月を経て三重原産二木戸軍鶏×伊勢赤どり×名古屋コーチンのハイブリッド地鶏として誕生。三つ血統はそれぞれの短所を補い、長所をさらに増幅させた肉質・味わいの鶏へと進化させました。
わたくしたちは地元三重の養鶏家さんと共に新たに当店オリジナルの地鶏を生み出そうと手を結びました。
血統・血筋を超えるべく養鶏家・平石氏の提唱するアニマルウェルフェアに基づいた育成での肉質の改良に取り組みました。
約一年、試行錯誤を繰り返しこの春ようやく生産の目途が立ちました。その矢先にコロナ危機に見舞われています。
地鶏以外にも三重県内の「小規模・非効率・手仕事」でいいものを作っている農家さんなどの生産者と買上契約、年間契約で食材を仕入れています。そんな生産者さんたちとの契約や発注量の維持は、未来に残すべき一次産業の継続・継承に必要なことだと思っています。小さな店の小さな取り組みですが、地産都消を通して産業の維持の一端を担っているはずです。
是非、この危機を乗り越えるべく皆様のお力添えをよろしくお願いします。
お亡くなりになられた方のご冥福お祈り申し上げ、罹患された方の回復と一日でも早く収束を心より願います。
